お米の味が分かる人が少ない時代に味で勝負

今から、4.5年前だったでしょうか?お米屋さんの存続について両親と話し合ったことがありました。その時の会話は概ねこんな感じでした。今まで長年にわたりお米屋さんを営んできた両親からいつも聞かされていた言葉が、

「お米の味ならどこにも負けない自信があるのに・・・。」

「どうして、あんなスーパーのような美味しくないお米を食べるのだろうか?」

その都度、私が返していた言葉が、

「今はお米の味が分かる人などごく僅かな人であって、ほとんとお米の味などに興味がない人ばかりだから仕方がない。」

「味よりも、安いものばかり求める時代だから、本物なんて興味がない。」

「お米だけに限らず、食材がえさ化してきている。」

まあ、こんな失礼とも取れる発言を繰り返して来ました。

 

いよいよ存続が出来ない事態に

 

それから、3年が過ぎ転機が訪れました。いよいよ、お米屋さんとしてはやっていけなくなる事態に襲われます。と言ってももう何年も前からこの日が訪れるのはわかっていたことでした。両親に新たなことに挑戦できるパワーも知恵もありませんし、私もその時が来たらお米屋さんは止めればいいと思っていましたし・・・・。

その考え方を覆したのは、スタッフさんたちの何気ない一言でした。

「今現在のお客様にもお米屋さんの存在をお伝えしてみてはどうか。」という提案でした。

確かに、お客様の数は3000に近いぐらいありましたが、そこにお米のお話をしたことは1度もありませんでした。

むしろ、古いお客様でも私の実家がお米屋さんであることを知っているとしたら10人中1人ぐらいなものでしょう。それぐらい自分の実家の商売と自分がしてきた商売とではかけ放して考えてきました。

 

実家を継ぐことに抵抗があった

自分自身、20年商売をしてきて商売の難しさを重々承知しておりましたので、それを50年近くしてきている両親と比べられるのが嫌だったのかもしれません。。。いずれにしても、全くお米屋さんをするなんて気はありませんでしたし、先ほどもお伝えしたようにお米の味が分かる人が少ない今の時代では、こんなお米屋さんなんかしても仕方がないという思いが強いのもありました、何よりも負債を抱える必要性はどこにも無かったから。。。

 

やっぱり本物のお米の味を知ってほしい

 

株式会社 ぽるとのフード事業部として引き継いだのが2015年10月、今ではあれほど味が分かる人が少ないから意味がないと言っていた私自身がやっぱり本物のお米の味を知ってほしいと思いながら営業をしております。実際に営業を引き継いでみて分かったことは、本物の味を探している人も結構いらっしゃるということでした。

本当は、美味しいお米を食べたいけれどどこで購入すればいいのかわからなかったというお声もたくさん聞かせていただきました。おかげさまで、わずか1年半ぐらいで売り上げは3倍になりました。そして、今もお客様が増え続けております。私が誤解していました、本当の味を知らないのではなく本物のお米を買うところがわからなかったということ・・・。

 

これからも、たまごかけごはん屋さんと共に本物だけを販売していきますのでこれからもよろしくお願いします。